トップページ > TRAVEL > 2008-11-14~11-21 エジプト > エジプト~EGYPT~ 2日目 ルクソール
朝、窓からナイル川を見てみると、気球がめちゃめちゃ上がってる!(写真中)
気球観光でもあるのかな?
写真右はファルーカです。
エンジンなしの帆船で、ナイル川セイリングを楽しめます。
残念ながら今回はなしですが・・・。
さて、いよいよエジプト観光に出発です。
ホテルを出発し、王家の谷のあるルクソール西岸へ。
貴族の墓のチケット売り場の手前に2体の巨像が見えてきます。
これがメムノンの巨像。
この像は元々約22mあったアメンヘテプ3世の像で、座像の後ろに葬祭殿がありました。
しかし第19王朝メルエンプタハ王が自らの葬祭殿建設の石材調達に、ここの石材を利用したため破壊されたそうです。
かなり破損しているため、顔とか分かりにくいのですが、レリーフは結構キレイに残っていました。
そして、なんと!ここであの吉村作治に遭遇。
なんか撮影しておりました。
いきなりあの吉村作治に遭遇するとは・・・さすがエジプト!
王家の谷とは、トトメス1世以降の新王国時代の歴代の王の墓が集まった場所です。
盗掘を避けるために岩窟墓を造営したのですが、ツタンカーメン墓以外ほっとんどが盗掘にあっています。
しかし、墓の内部の装飾などは見事に残っていて、とても感動します。
ここは入場券1枚で3つまで墓に入ることができます。
ただしツタンカーメンの墓だけは別料金・・・。
LE100(約2000円)もします。高ぇよ・・・。
各墓の内部は撮影禁止のため、残念ながら写真はありません。
ツタンカーメン墓については、写真代わりに絵葉書を購入しました。
王家の谷へはチケット売り場からトラムに乗って行ったんですが、別に歩いても全然問題ないような距離でした。
そして現在でもこの王家の谷は発掘作業が続けられており、この日も何箇所かで作業している風景が見えました。
王家の谷の入口近くにある墓で、最初に入りました。
下降通路から玄室まで直線的構造で、全長66m。
墓としては小規模ですが、花崗岩で作られた棺は全長3.3m、高さ2.74mと王家の谷で最大とされています。
壁面には死者の書がびっちりと描かれていて圧巻です。
ただ、5世紀頃にコプト教会として使われたため、場違いな落書きが・・・(十字架とか・・・)。
2つ目にツタンカーメンの墓に入りました。
ここは先ほども書いたように別料金です。
しょっちゅう値上がりしているようで、今回も数か月前に訪れた添乗員さん曰く、値上がりしてるそうです。
数か月前まではLE80だったのに今回LE100。
どんだけ取ってるんだか・・・。
それはさておき、ツタンカーメンです。
世界中で有名なあのツタンカーメン王墓です。
1922年11月にハワード・カーターが発掘した未盗掘で見つかった王墓。
数々の見事な副葬品が所狭しと置かれていたそうです。
中に入ると、とても小さなあっさりとした墓で驚きました。
元々王のために造営された墓ではなく高官の墓だったのですが、王が急逝したため急遽王墓として使用したと言われています。
あまりにあっさりとしているため、本当にLE100払う価値があるのか?と思わずにはいられませんが、中には棺が1つとツタンカーメンのミイラが安置されています。
ミイラは棺の中ではなく外に出ていますが、破損が進んでいるようで、頭と足くびから下以外の部分はまるで布団を被っているかのように白い布がかけられています。
そこに膨らみが見当たらないので、胴体部分はほぼ破損しているのではないかと思います。
その他の副葬品はすべてカイロの考古学博物館に納められているので、そっちに行かないと意味ありません。
他の王と違い、ツタンカーメンだけ墓にミイラが安置されているのは、発掘者ハワード・カーターの遺言によるものだそうです。
ツタンカーメン王墓のすぐお隣の墓です。
残念ながら中には入っておりません、ていうかこの時は封鎖されていました(苦笑)
元々この墓はラムセス5世が着工したのですが、その後ラムセス6世が完成させ、自らの墓としました。
壁画の保存状態がとてもよく、玄室に描かれている「昼の書」「夜の書」は必見らしいです。
が、閉鎖されているので見えない・・・。
ガイドさんからオススメされた墓なので入ってきました。
とても大きい墓で、下降通路が長くひたすら下りた先に玄室があります。
玄室には石棺が安置されていますが、当然中は空です。
壁面には様々なレリーフが施されています。
死者の書でしょうか?どの墓も同じような絵が描かれています。
ここもガイドさんからオススメされた墓なので入ってきました。
こちらもとても大きい墓で、下降通路をひたすら進んだ先に玄室があります。
構造・壁画はやはり他と似ています。
ただ、ちょっと玄室あたりの構造が他と違うと思いました。
ラムセス2世が建立した葬祭殿。
残念ながら入場はせず車窓でした。
ラムセウムという名前は、19世紀、考古学者シャンポリオンがラムセウムと呼んだからだと言われているそうです。
東西260m、南北170mの城壁を持ち、第1塔門、第1中庭、第2塔門、第2中庭があり、そのあと列柱室へと続く構造となっています。
残念ながら損傷が激しく、あまり観光客は訪れていないようです。
エジプト初の女王、ハトシェプストがアメン神、父トトメス1世、そして自らのために造営した葬祭殿。
よくTVでも紹介されているあの有名な葬祭殿に興奮しました。
崖を背に立つ葬祭殿に、なんだか不思議な感じがしました。
至聖所は許可がない者は入れないのが悔しいです。
写真でも分かるように、壁画が大変きれいに残っている箇所があります。
レリーフも大変興味深いものが多くあります。
数年前、ここでテロが発生しました。
現在では入口でセキュリティチェックを受けないと中へ入れません。
こんなすばらしい遺跡でテロなんかするなよな・・・。
これで午前中の観光は終了。
ルクソール東岸へ移動する途中でお昼ごはんです。
エジプトに来て初の食事です!
まずはドリンクです。
ビールとコーラを頼んだのですが、ビールはエジプトの銘柄ステラビール。
かなりなるいです。スーパードライが大好きな人間としては物足りないのですが、まあ飲みやすいと思います。
イスラム教徒であるエジプト人はアルコールを飲まないので、完全に観光客専用の飲み物です。
コーラは普通ですが、アラビア文字で書かれている文字がなんともおしゃれでした。
パンは籠にてんこもりにのっていて好きなだけ食べていいのですが、これがまた美味い!エジプトってパンがおいしいです。
写真3・4枚目にあるのはパンの付け合わせで、ゴマのペーストとかナスのペーストなどがあり、これをパンに乗せたり挿んだりして食べます。
さて1品目はスープで、なんだろう・・・チキンスープのような味でかなりおいしいです。
2品目はチキンライスとカラマリタジンというイカと野菜のトマト煮込みです。カラマリタジンをライスにかけて食べるとグーッ!ガイドさんオススメの食べ方です。
デザートはケーキなのですが、極甘でした。
午後の観光1発目はルクソール東岸にあるカルナック神殿です。
写真が大量にあって申し訳ないです、が、撮らずにはいられないっ!ってくらいの感動です。
カルナック神殿は代々の王がアメン・ラー神を祀るために造営した神殿で、エジプト最大規模を誇る神殿です。
とにかくバカでかいです。
開いた口が閉まらないくらいスゴイです。
第1塔門の前にスフィンクスの像がずら~っと並んでいます。
第1塔門をくぐってその裏を見ると日干しレンガが積み上げられた跡が残っていて、当時、どのようにこのような大きな建造物を作ったのか伺い知ることができます。
さらに進んで第2塔門をくぐるとその先は大列柱室。
とにかくどでかい柱群がずら~っと並んでいて驚かされます。
第2塔門はラムセス2世が完成させた門で、ここでもあのラムセス2世の名が出て、どんだけ有名な王様なんだと改めて思います。
大列柱室には合計134本もの柱が並んでいるそうで、装飾も様々に施されていました。
が、レリーフに混ざって落書きがちらほらと・・・世界遺産に落書きするなよな~と思ったら、後に世界ふしぎ発見で近代のご令嬢がエジプト旅行された際に落書きされたそうで・・・おいおい・・・当時から落書きが流行っていたのかとため息が漏れてきました・・・。
第3塔門を抜けるとそこにオベリスクが立っています。
高さ19.5m、重さ約130tのトトメス1世が建造したオベリスクだそうです。
オベリスクとしてはそんなに巨大ではない方でしょうか?
この先の第4塔門を抜けた先にあるハトシェプスト女王が建造したオベリスクは、高さ29.56m、重さ約323tもあります。
写真では両方のオベリスクが並んで立っているように見えますが、立っている位置は離れています。
私たちは第4塔門を抜けたあと、真っ直ぐ進まず右に逸れ聖なる池の方へ行きました。
現在の聖なる池は修復されたものですが、当時はこの池の周りには神官の住居や水鳥の小屋が立ち並んでいたそうです。
池のすぐ傍にスカラベの大理石像があり、この周りを回ると結婚できるとかできないとか言われていて観光客が回っていました。
え?私?回ってないですよ(苦笑)あほらしい(笑)
ここでガイドさんがフリータイムとしてくれたので、私たちはカルナック神殿の一番奥まで見るべく先へ進みました。
第4塔門へ戻り、第5塔門、第6塔門と進むとプトレマイオス時代の至聖所・中王国時代の神殿跡・トトメス3世の祝祭殿などがあります。
まあ柱や壁があるのは、他の場所と変わりないかもしれません。
とりあえず奥まで行ってから戻り、今度は第7塔門方面へ行きました。
ここでフリータイムの残り時間が少なくなってきてしまったため、バタバタと駆け足で見るハメに・・・。
ツアーってツライ・・・。
第7塔門~第10塔門はタイムオーバーで行けませんでした。残念!
まあガイドブックで見ても詳しいことが載せられていないくらいのところなので、そんなに変わりはない場所なのかもしれません。
第10塔門のあたりにはアメンヘテプ2世の神殿やスフィンクス参道がり、第10塔門をくぐるとムート神殿方面へ行けるようです。
カルナック神殿では夜に音と光のショーが毎日行われています。
ていうかエジプトの有名遺跡ではこのショーが行われているようです。
ガイドさんいわく、ルクソールのショーは面白くないとか・・・。
そのためか私たちのツアーではルクソールのショーはありませんでした。
ここで一旦ホテルに帰って休憩。
夕暮れにまた観光に出かけるので、その前に部屋でぼえ~っとできてちょっと嬉しかったです。
とりあえずデジカメの充電して・・・(いや電池の予備はしっかりもってたけど)、ふと窓の外を見ると夕日がめちゃキレイ!
てんでパシャリと撮ったのが左の写真です。
ナイル川を優雅に進むファルーカ。
夕日がナイルの水面に反射して・・・マジキレイです。
絵葉書みたいな写真が取れましたv
この写真が欲しい人は800×600バージョンをアップしてありますので、左の写真をクリックしてみてください。
よかったらお持ち帰りください!
日没後、ホテルを出発しルクソール神殿観光へ。
ルクソール神殿はカルナック神殿の付属神殿として建立されたもので、カルナック神殿とは約3kmの参道で繋がっていました。
この参道は年に1回、アメン神がルクソール神殿に訪れるオペトという大祭のために作られたものです。
オペトの大祭はアメン神を神輿に乗せて、このルクソール神殿に祭られているアメン神の妻に会いに来るというお祭りだそうです。
ガイドブックによると午前中に訪れるべきとされていた神殿なのですが・・・夜のライトアップ観光でした・・・。
写真撮るの大変だっての!
三脚ナシだとぶれてぶれて・・・皆様フラッシュたきまくりですが、フラッシュたくと何も映らんと思いますよ?
ノーフラッシュ・縮小で結構キレイな写真になってます(苦笑)
ブレなしでキレイに撮れたのは本当に少しでした・・・悔しい・・・。
石の上に置いて撮ってみたり、人の肩にカメラ置いてみたりと色々苦労したなぁ・・・。
ルクソール神殿第1塔門前にスフィンクス参道がありました。
ライトアップされていますが、写真失敗しました・・・。
第1塔門の前にはオベリスクが1本あり、本来ここにはもう1本オベリスクがあったのですが、それは現在パリのコンコルド広場にあります。
数年前に見てきたなぁ・・・。
第1塔門前にある2体の座像、1体の立像はラムセス2世のものです。
立像は本来4体あったのですが、破損し現在は1体のみありました。
破損したものはそのままそこに落ちてます・・・。
第1塔門をくぐると向って左側にモスクがあります。
しかしこのモスク、入口がめちゃめちゃ高い位置にありました。
ここでガイドのモーメンさんからクイズ。
「あのモスクにはどうやって入ったのでしょう?」
・・・・・・う~ん・・・ハシゴ?はないみたいだし・・・滑車を使ったエレベーター?とメンバーで考えていたら、正解は当時はそこまで砂で埋まっていたからだそうです。
なるほど!現在立っている場所はぜ~んぶ砂に埋まっていたんですな、てことは入口にあった像とかは全部埋まってたってことか~。
第1塔門の先のラムセス2世の中庭。
柱と柱の間にはラムセス2世の像がずら~っと・・・ちょいと怖いですが、迫力です。
ほとんどの像が同じような立ち姿(左足を一歩前に出している)で、当時はこのポーズが美しいとされていたのでしょうか?
第2塔門をくぐると大列柱室で、門を入ってすぐ左側にツタンカーメンの座像があります。
5枚目の縦長の写真が大列柱室です。すごいでしょ?
大列柱室を抜けるとアメンヘテプ3世の中庭(写真2枚目)です。
がら~んと広いです。
その先にアレキサンダー大王の間や至聖所があります。
レリーフがとても見事に彫られているのですが、いかんせんライトアップ状態・・・ピンボケがヒドイです・・・(縮小したら分からないかもしれないけど、悲しいからアップしてません)
夜のライトアップ時観光に来る人も多いのですが、やはり昼に見たい遺跡です。
キレイなんだけど、レリーフとかは昼にしっかり見たかったなぁ・・・。
写真も厳しかったし(コレばっか・・・)。
ルクソール神殿観光を終えてからレストランへ。
ちょっと遅めの食事?かと思ったけど、日没が早いからそんなに遅いわけじゃなかったです。
見てのとおりのメニューです。
パン・スープ・ライス・肉・バナナ・ミカンです。
おいしいですが、ミカンはすっぱいです。
ミカンっていうよりはっさく?みたいな味でした。すっぱい~(>*<)