□DATE:2006-10-23 18:00/18:30
□PLACE:愛知厚生年金会館
□SEAT:1階N列
な~んかものすごく久しぶりな芸能関係イベントだわ。
竜也の舞台としては、今年2回目。うんうん。中々よいテンポです。
さてさて、今回の「オレステス」はあの蜷川大先生の演出のギリシヤ悲劇。
竜也主演ってだけでも期待大なのに、あの蜷川大先生の演出(しつこい!)なので、更に期待が膨らみます。
ざっとまずはあらすじです。
話はあのホメロスの叙事詩に出てくるトロイア戦争絡みです。
オレステスの叔父であるメネラオスが妻ヘレネをトロイアの王子パリスに連れ去られたため、奪い返すために戦争をしかけた。
これがトロイア戦争です。物語とは関係ないけど、トロイの木馬はこの戦争に出てきて、ギリシアに勝利をもたらしました。
オレステスの父アガメムノン(関係ないけど、今年ギリシア旅行で墓を見てきたぞ!)は、この戦争で弟メネラオスを助けた。
アガメムノンがトロイアへ出兵し留守をしている時、その妻クリュタイムネストラはアイギストスという男とと不倫。
そしてアガメムノンが帰ってきたとき、クリュタイムネストラは夫を殺害してしまった。
父を殺されたオレステスは、不貞をおかした母クリュタイムネストラをアポロンの神託を受け(関係ないけど、ギリシアのデルフィです。ここもギリシア旅行で行き、アポロンの神殿を見た!)殺害する。
母親殺しの罪をかぶり、民衆から攻められ、復讐の女神につきまとわれ精神を病んでしまうオレステス。
と、ここまでは物語の前置き。
全てオレステスの姉エレクトラによって語られるのみでした。
オレステスと姉のエレクトラは民衆の投票によって刑罰が決まることとなっていました。
逃げるにも屋敷の回りは兵士に取囲まれ、逃げれない。
その上オレステスは精神に異常を来し、正気でいられる時間は限られていました。
そんな姉弟の唯一の希望は、叔父であるメネラオスだけでした。
トロイアから凱旋したメネラオスは、父アガメムノンの恩に報いるためにも自分たちを助けてくれるに違いない、そう思っていたのでした。
だが、非常にもメネラオスは二人を突き放してしまいました。
絶望にくれるオレステスに、唯一無二の親友ピュラデスが助けを出しました。
ピュラデスは母親を殺害する際にも力を貸してくれた人でした。
ピュラデスの励ましにより、オレステスは民衆の前で「自分は父の仇を討った。母を殺さなければ、この先夫殺しをする女が増えるだろう」と自分の正義を話し、無罪を訴えたのでした。
しかし残念ながらオレステスとエレクトラは死刑となってしまいました。
もうどうしようもないと諦めたとき、ピュラデスが、メネラオスを巻き添えにしようと提案しました。
後がない二人はヘレネを殺害しようとし、メネラオスの娘ヘルミオネを人質とし、メネラオスに自分たちを助けるよう脅すのでした。
そしてオレステスたちが屋敷に火を放ち、全てに決着をつけようとした時、アポロンから神託がくだされました。
オレステスはメネラオスの娘ヘルミオネを妻とし、数年この地を離れること。
ヘレネはゼウスの元へ連れて行くこと。
メネラオスは違う女を妻とし、この地を治めること。
ピュラデスはエレクトラを妻とし、幸せになること。
オレステスたちはこの神託に従うのでした。
とこんなお話です。
アポロンの神託に振り回されたかわいそうなオレステスというお話ですね。
以前見たギリシア悲劇「オイディプス王」に比べれば、そんなに悲劇というほどではなかったです。
ラストはみんな生きてるし。
まず演出についてお話しないと。
相変わらず蜷川さんの舞台にはセットらしいセットがないです。壁しかないですよ。
シーンが変わっても同じセットです。役者の演技のみで今どういう場所にいるのかを表現しなくてはなりません。
屋敷の外、屋敷の外、城壁等々何もかもが一緒です。
唯一あったのはベットくらいでしょうか?
あと驚いたのは舞台上に雨が降ってました。
もちろんずっとというわけではないのですが、それでも結構雨がざーざー降っていて、絶望するオレステスたちの表現を視覚的にも表現していたように思えます。
雨が降っているおかげで音が凄く、それなのに役者さんたちの声がしっかりと聞こえるというのは、本当に役者さんの声は凄いな~ってカンシンしました。
女性はちょっと聞き辛かったけど、竜也をはじめ男性陣の声は本当によく聞こえました。
竜也くんの衣装はほっとんとなく、オールセミヌードです。さらに腰布だけって状態が結構長く、かなりセクシーですv
私が見に行く作品って、竜也はぼろぼろの服だったり真っ黒だったり、セミヌードだったりとまともな格好が少ないです。
あと、竜也の髪の毛はぼっさぼさで、口髭付き。これはちょっとヤダ・・・。
映画「DEATH NOTE」の月のようにキレイにしていた方がいいよ~(泣)
カーテンコールは4~5回くらいあったかな?2回目以降はスタンディングオベーションでした。
いつもと違って竜也くんはぴょんぴょん跳ねて手を振ってくれました。
いつもクールにお辞儀して終わりなのに。でも可愛かったですv
今回は席が結構前の方だったので、竜也始め出演者の顔が良く見えました 。
次に見えるのはいつかなぁ・・・。