スイッチを押すとき
- 2006/09/24 09:10
- カテゴリー:趣味
ちょっと職場の人に山田悠介著「スイッチを押すとき」という本について教えてもらったので、早速読んでみました。
かなり内容としてはダークです。
まあフィクションだからいいんですが、かなり重い内容でした。
最後には泣きながら読んでました。
一歩間違えばこんな社会になる・・・ことはないと思うけど、国の統制が厳しくなっていけば言論の自由なども脅かされてしまうかもしれません。
実際なんかおかしい法案なんかも作られているようですし・・・。
あ、話がズレてきた。
若年層の自殺が増加している時代。
何故自殺する人間が後をたたないのか・・・。
それを調べるために国がうちだしたあるプロジェクト。
それは無作為に選出された子供たちに心臓にある装置をつけ、10歳になった時、親から引き離され収容所に入れられる。
そして渡されるスイッチ。
自殺はどういった精神状況で起こるのかを分析するために、その子供たちに高ストレスを与え、自ら心臓を停止させるスイッチを押させる・・・。
という内容です。
プロジェクトの犠牲になってしまった何の罪もない子供たち。
希望のない未来を強制的に与えられ、自らスイッチを押していく子供たち・・・。
冗談じゃないです。
本当に自殺者が増加している今。
ネットに自殺サイトなんか作られたりもするような今。
生きる目的、何故生きるのか。何故そんなことで命を自ら絶つのか。
そんなことを考えさせられたお話でした。