トップページ > TRAVEL > 2003-07-24~07-31 イタリア~ITALIA~ > イタリア~ITALIA~ 4日目 ローマ
さあ、本日はローマまで約285Kmの旅っす。
長い・・・。
毎日遅く寝て早く起きる生活。
かなりツライ。
ローマはイタリアの中心。
遺跡の宝庫。
とにかくそっこら中に遺跡がご~ろごろといった所。
日本だったら絶対触れないような古代のモノが普通にその辺にあり、自由に触れることもできます。
でも、あれじゃ壊れちゃいそうだなぁ。
文化財保護はしないんか?
18世紀ニコラ・サルヴィにより完成したバロック様式の噴水。
水源は15世紀半ばに甦った紀元前のアグリッパ水道。
中央にポセイドンが立ち、左右の壁には豊穣(左)と健康(右)の寓意像が飾られ、足元でトリトン(ポセイドンの息子)が海馬の手綱を引いています。
ともかく凄い彫刻。
これが金持ちの屋敷の中庭ってんだからビックリ。
建物の壁が寂しいからって彫らせたというとんでもなく贅沢な壁(笑)
ここは、映画「ローマの休日」にも登場した場所。
ここでコインを一枚投げると再びローマに帰って来れるという言い伝えがあり、二枚投げると早く結婚できる、そして三枚投げるとイヤなヤツと別れられるという本当かどうか謎な伝説があるそうです。
私は二枚投げました(笑)
これでヨメにいけるのか!?
投げ方にもコツがあり、後ろ向きに左肩ごしに投げるみたいです。
行った方はチャレンジ!!
ついでにこの辺りは非常にスリが多いようっす。
見てないけど。
めちゃめちゃ広く、しかしその中には遺跡がぎっしり!
残念ながら時間が足らずバスの中からの見学が増えてしまいました・・・。
うう・・・。
また見に行ってやる!
まずはフォロ・ロマーノ。
ここは車窓すらままならない状況でした・・・。
まともに見学すると2時間近くは軽く必要な場所。
日曜・祝祭日はフォロ・ロマーノの横の通りが歩行者天国となってしまうため車窓できず・・・。
もっとも最終日に車窓リベンジしたけど。
フォロ・ロマーノはカピトリーノの丘とパラティーノの丘に挟まれた窪地に広がる遺跡で紀元前6世紀頃から賑わっていた町。
歴代の執政官や皇帝らが神殿を築き、元老院や裁判所を置き、凱旋パレードを執り行ったりと非常に繁栄。
しかしローマ帝国が4世紀末に西ゴート族の侵入により絶たれると荒廃。
未だにここは発掘中。
現場が生で見えるのも素晴らしいとこ!!
遺跡好きには堪らない~!!
ちなみにここは年中無休のタダで入場できる(ただしパラティーノの丘のに8ユーロ必要)とのこと。
ああ中に入りたかった・・・。
次こそは絶対に入ってやる!!
続いてパラティーノの丘。
ここも直接入場は残念ながらできませんでした。
ただコロッセオの方からなんとか見ました。
パラティーノの丘はフォロ・ロマーノの南側に広がるローマ帝国建国の聖地。
皇帝の宮殿をPalatium(パラティウム)といい、英語のパレスの語源。
有名なアウグストゥス帝やネロ帝が宮殿をここに建てたが焼失。
その後もセウェルス帝まで宮殿を建設。
とにかくスゴイ。
そしてかの有名なコロッセオ!とにかくデカイです。
こんなにデカイとは思いませんでした。
世界史の授業で知ってからずっと本物が見たいと思っていたものだけに、感動も一入・・・。
戦争やら地震やらで結構ぼろぼろになりつつあるのですが、未だに健在なのが凄い。
コロッセオはティトゥス帝の紀元80年頃完成した円形闘技場。
使用用途はご存知の通り、猛獣と剣闘士、あるいは剣闘士同士の闘いの場。
剣闘士と言っても実際は奴隷とかそういう身分の人のよう。
貴族や一般市民は殺し合いを娯楽として見ていたってんだから何とも残忍な性格だなと思います。
敗者には容赦なく死を宣告する民衆。
怖い・・・。
素晴らしい闘いを見せると恩赦があったりしたらしいですが、それも少なかったことと思います。
コロッセオは円周527m、高さ約50m、楕円形の長径188m、短径156m。
1階が貴賓席、2階が一般市民と分けられます。
3階立見席まであり全部で7万3,000人収容可能だったと言われています。
紀元前にこれほどの建物が作られていることに、ただただ驚くばかりです。
内部の床は残念ながら崩れ落ち、地下が丸見えな状態となっています。
コロッセオは月によって入場時間が変わりますが、基本的に休みはなし。
入場料はパラティーノの丘と共通で8ユーロ。
入って損はない!
日本語のオーディオガイドを借りることも可能。
その場合は3.50ユーロ、パスポートかクレジットカード等身分証明が必要だそうです。
私たちはツアーだったんで日本語ガイドさんが付いてくれたので問題なし。
イタリア人なんだけど日本語ペラペラ。
コロッセオの周りには剣闘士のコスプレ・・・もとい格好をした役者さんらが多数います。
写真撮るとお金取られるので要注意。
金額は人それぞれ。
ふっかける人もいるらしい・・・。
一緒に撮りたい人はいいかも。
でも炎天下であんな暑い格好で・・・。
ご苦労様と言わずにはいられません。
私はそんなんどーでもよかったので、一人コロッセオの周りを走り回り写真撮りまくっていました・・・。
コンスタンティヌスの凱旋門はコロッセオのすぐ傍。
この凱旋門はコンスタンティヌス帝がマクセンティウス帝に勝利したことを記念して315年に建造。
勝利=凱旋門という観念が面白いです。
日本にはない考え方。
勝利するたびに凱旋門作ってたら大変だろうなぁ。
お金も掛かるし。
こちらは残念ながら危険なのか中に入ることは不可能。
近くまでは行けるので側から見つめるだけ(笑)逆にコロッセオはバッチリ触れる!
そういえば、ローマでゴハンって何食べたっけ?
あら?遺跡が凄過ぎて覚えがない。
はて?肉料理だったような・・・
ローマの遺跡観光を終え、続いてヴァチカン市国へ。
その前にちらっと見えたものを紹介。
まず写真はないけど、コロッセオからヴァチカンへ向かう時に説明を受けたものに、チルコ・マッシモ(Circo massimo)があります。
とにかくだだっ広い窪地になっていて、何だろう?と思うと、ここは映画「ベン・ハー」での戦車競争?した場所。
戦車と言っても馬車なんだけど、とにかく迫力満点なシーンだったのを覚えています。
ちなみに「ベン・ハー」はものすっごい古い映画です。レンタルして見てみましょう!
古代ローマが舞台となっていて、チャールトン・ヘストンが主演です。
サンタンジェロ城はヴァチカンへ向かう途中で見えます。
元は139年に立てられたハドリアヌス帝の霊廟。
6世紀に大天使ミカエルが降り立ち、剣でペストを追い払うのを法王グレゴリウス1世が見たことから、サンタンジェロ=聖天使の城と呼ばれるようになったそうです。
15世紀には教皇庁によりヴァチカン宮殿と城壁上の通路で結ばれ、教皇の避難する要塞となりました。
現在では博物館となっていて、大理石の聖天使像や大砲、強行の寝室や古代からの武器なども展示されています。
いよいよヴァチカン市国へ。
国境を跨ぐというのに、税関も出入国審査もありませんでした。
まあヴァチカンは非常に小さな国だけど、それでも国は国なんだけど・・。
ヴァチカンはカトリック教の総本山であるので、信者が自由に行き来できるようにとの配慮らしいです。
中に店などなく、住人もなし。
まあ法王はいるけど。
入ってとにかくその姿に圧倒されます。
サン・ピエトロ広場をぐるりと284本の柱からなる柱廊が囲み、その上には140もの聖人像が並んでいます。
柱廊の設計はバロックの巨匠ベルニーニ。
聖人像は彼の弟子たちの作品。
広場中央にはカリグラ帝はエジプトから運んできた高さ25.5mのオベリスクが据えられています。
が、何故にオベリスク?
ヒエログリフの刻まれるオベリスクの上には十字架が掛けられており、何とも違和感ありまくる姿。
ローマの広場にはこのオベリスクがいくつかあり(パンティオン、ミネルヴァ教会前、スペイン階段の上)、どれもこれもエジプトから盗んできたものばかり。
歴史好き、考古学好きにはとっととエジプトに返せ!と思わずにはいられません。
あれはエジプトの貴重な文化財だ!!けったいな姿にするな~~~!!!
オベリスクに刻まれる言葉とカトリックには何ら関係ないわけだし。
ヨーロッパの略奪者って歴史的価値を何だと思ってることやら・・・。
そしてサン・ピエトロ大聖堂へ。
こちらは入り口でセキュリティーチェックあり。
服装も肩出しは不可となっています。
他の教会よりかなり厳しいです。
さすが一番デカイだけあります。
そして法王がミサを行ったりする場所だし。
この建物も広場の柱廊と同じように、上に像が飾られています。
この大聖堂は4世紀コンスタンティヌス帝の命によって着工。
初代ローマ教皇、聖ペテロ殉教の地に建てられました。
16世紀にブラマンテが大改築を命じられ、その後ミケランジェロ、ラファエロ、ベルニーニなどが着手し120年かけて完成。
中に入ってその荘厳さに息を呑んでしまいました。
本当に凄い。
デカイだけじゃなくその装飾、設計どれをとっても見事。
天井の窓より差し込む光が何とも幻想的。
思わず写真を撮ってしまいました。
撮影はOKなのでバッシバシ撮る!
ちょうどミサをやっていて、パイプオルガンの音、声楽隊の歌声が聖堂の中に響き渡り、更に神秘的な雰囲気を醸し出していました。
内部はとにかく広く、彫刻や絵画が多数あります。
入ってすぐ右側にあるピエタ像はミケランジェロ23歳の傑作。
これだけは見るように!とガイドさんに言われました。
しかしあまりに見事でぽか~んとしているとスリにやられる危険地帯でもあるらしいです。
大聖堂の中にまでスリがいるとは・・・。
懺悔するような場で悪事するカトリック教徒って一体・・・。
懺悔すれば悪事も許されるのか?
このヴァチカンを警備するのは永世中立国であるスイスの軍人さんです。
下の写真で派手な服着ている人がそうです。
私利私欲じゃない国ってことでスイスになったんでしょうか?
ガイドさん曰く、兵士さんは全員美形だそうです。
ついでに独身です。
ヴァチカンよりローマに戻り本日の観光は終了。
ヴァチカンから近くのホテルに宿泊。
夕食はカンツォーネを聴きながらのディナー。
かなりおいしかったv
カンツォーネも素晴らしいんだけど、やっぱイタメシが美味い!!
これでもかと食べまくりました。
ここではペスカトーレが絶品だったv
カンツォーネを歌っていたお姉さんにアイスを食べさせてもらいました。
その衝撃的シーンはビデオにしっかりと撮られましたた・・・。
かなり恥ずかしいが・・・ま、いいや♪