トップページ > TRAVEL > 2005-07-23~08-02 トルコ > トルコ~TURKEY~ 4日目 クシャダス~パムッカレ
本日も朝8時にホテルを出発して、本日の最大の目玉エフェス遺跡へ。
こちらもホテルから結構近く、大混雑前に到着。
それでもお客さんは多かった・・・。
かなり有名な遺跡のようです。
全然知らなかったけど・・・。
いや、トルコといえばカッパドキアしか知らなかったんだよ・・・
到着前にガイドブックを舐めるように読み現場へ。
ガイドブックでもかなり大きく取り扱っている遺跡で、写真見た瞬間目が輝いてしまいました。
遺跡に入って大興奮です。
めちゃめちゃ広い遺跡で、日差しも強くお年寄りはかなりバテていらっしゃいましたが、私は一人であっちこっち走りまくって写真撮りまくってました。
ここだけで100枚以上は撮影したと思います。
失敗してるといけないからと何枚か同じものも撮ってるし。
東ゲートから入りまずは上のアゴラ(広場)へ。
ここから水道橋なども見えます。
ガイドさんの案内に従い、まずは小劇場(オデオン)へ入る。
こじんまりとしている劇場だけど、保存状態は極めて秀逸。
収容人数は1,400人程度で、屋根まであったらしい。
300人程度の小規模な会議やコンサートに使われたそうです。
劇場から出ると、その隣には市公会堂があります。
現在は柱が数本残るだけですが、ここに聖火が灯され、その火は消えることが無かったそうです(写真も撮ってありますが、あまり載せれないので省略。大して面白くないし)。
更に上のアゴラの西側にはドミティアヌス神殿があり、ここは2階建ての石柱が立っています(当然写真も撮ってますが、掲載してません)。
ここはその名のとおり皇帝ドミティアヌスを祀る神殿だったのですが、皇帝が暗殺された後、壊されてしまいました。
上のアゴラから西へ移動して行くと、ヘラクレスの門があります。
左の写真がそれです。
この門は本来アーチ状をしていたそうです。
右の写真はこのヘラクレスの門の傍にあるニケのレリーフです。
ニケは勝利の女神です。
ヘラクレスは戦いの神だし・・・強さを象徴しているような所です。
102~104年に作られた皇帝トラヤヌスに捧げられた泉。
台座はオリジナルだそうですが、ほとんど原型は留めてなく、ほとんど復元されたものだそうです。
ちょっと残念。
正面が溜池になっています。
ここではディオニソス、サチュロス、アフロディーテの像が発見され、現在はエフェス考古学博物館に展示されています。
この泉の横にはスコラスティカの浴場があり、ここは1世紀に作られた公衆浴場でした。
1世紀に公衆浴場が既に存在していた!驚きです。
その後地震で崩れたそうですが、スコラスティカという女性が再建し、3階建ての浴場になったそうです。
ちゃんと脱衣場もあり、とにかくすごいです。
スコラスティカの泉のすぐ隣にある神殿。
まだまだ発掘中。
それでも神殿入口までは入れます。
2世紀のローマ皇帝ハドリアヌスに捧げられた神殿です。
入口のアーチ部分などの装飾がとてつもなく見事です。
外側内側共に神々やアマゾン、動物、皇帝テオドシウスなどが浮彫彫刻されています。
残念ながらこれはコピーで、オリジナルは考古学博物館に展示。
そりゃそうだ。
盗まれでもしたら大変だし、ここにあるだけで風化しちゃいそうだもんね。
誰でも触れるし。
通りの歩道部分は全てモザイクになっているようです。
まあ部分的にしか残ってないし、残っている部分は踏んじゃだめですが・・・。
それにしても非常にきれいです。
この上を当時の人々は歩いていたんですね・・・贅沢です。
トイレです。
どっからどう見てもトイレです。
しかも!大理石です!!ド贅沢な~!!
座る所の下には水が流れていて完全水洗トイレです。
大理石なので座るとかなり冷たいので、当時はまずは奴隷がトイレを温めて、それから主人が座ったそうです。
さらに!そのトイレの正面には泉があり、上にはオーケストラがいたそうです・・・。
音楽聴きながら、仕切りのないトイレでお隣とまったり・・・。
トイレでまったりしてどうするんだ~~~!!
なんとも驚きの保存状態です。
2階建てのものがそっくり残っているとは!!
内部は残念ながらないのですが、それでも入口だけでも素晴らしい。
壁の部分には様々な銅像(知恵・運命・学問・美徳の4つを象徴する女性の像)が置いてあります。
この銅像もコピーです。
本物はウィーンにあります。
ここには1万2,000巻の書物が所蔵されていたそうです。
凄いです。
ここで自由時間が少しあったので、この図書館の内部へ突入。
一人だけやけに元気な私です。
裏側から見るとかなりしょぼかったですが、その大きさを実感するにはもってこいです。
表は人が多いですし。
図書館から大劇場方面へ南北に伸びる通り。
とてもキレイに舗装されています。
この通りのとある部分に写真右のような彫り物があります。
さてなんでしょう?
ポンペイにも似たようなものがありましたね~。
どこにでもあります。
はい、これは売春宿の広告看板です。
色々な説がありますが、この足が店の方向を示してしており、足の横には女性の絵、足の上にはハートのマーク。
そこら辺から何か想像できますね。
あとはガイドブックによるとこの足より足が小さい人は利用できないわよ~という間違った見解もあるそうです。
北ゲート寄りにある大劇場。
とにかく大きいです。
そして音響効果もばっちり。
観光客が歌っていましたが、めちゃめちゃよく反響していい声に聞こえます。
逆にステージ側から客席の声は聞こえません。
非常によくできています。
2万4,000人収容できたという大観客席は、直径154m、高さ38mの半円形です。
闘技場として使われたこともあったようです。
ここは現在でもコンサートが行われるそうです。
マイクいらずのような会場です。
いいな~。
こんなとこでギリシア喜劇やら悲劇を見てみたい・・・。
エフェス遺跡から出土したものを展示している博物館。
にしてはあまり大きくない。
所蔵品数は2万5,000点を超えるようですが、実際に展示されているのは1,000点程度。
小さなお金から大きな銅像まで、とにかく色々なものが展示されています。
また、剣闘士の資料室もあり、ここは多くの人がスルーしてたけど、ちゃんと見てきました。
発掘された骨の状況からどのように殺されたか分かるようで、そのことを図面で説明してありました。
トルコ語なんで読めないけど・・・。
この部屋は前面赤くしてあったので、ちょっと不気味でしたね(苦笑)
紀元前7世紀頃に建てられた高さ19m、直径1.2mの円柱を127本もつ神殿だったそうです。
7回破壊され7回再建された曰くつきな神殿。
そんな見事な神殿も、現在では柱1本のみ・・・。
さ、寂しすぎる・・・。
なんか知らないけど、柱にコウノトリが止まっていて、私たちを出迎えてくれました(ちゃんと写真にも写ってますよ~!手前の小さい台の上です。見辛いけど)。
ここでツアー皆で集合写真をパチリ・・・。
にしても柱1本だけ・・・悲しい・・・。
かなり小さな家です。
ヨハネが聖母マリアをこの地に連れて来たとされています。
現在では家の中は教会とされていて、ちゃんと神父もいます。
中は写真撮影禁止で脱帽が義務付けられています。
イスラム教徒さんであるガイドさんも何故かお祈りしてました。
なんかイスラム教徒さんにとってもマリア様は大切な方のようですね。
右の写真は水道がついている所で、この水を飲むと病気が治るとされていて、現在も多くの信者さんが水を汲んでいます。
私も飲んだけど、よく考えたらトルコで生水はご法度だったような・・・だ、大丈夫かな・・・
一通りエフェソスの観光を追え、一行はトルコ内陸部へ向けて出発。
途中でリンジェ村に寄り昼食タイム。
シリンジェ村は昔ギリシア人が住んだ村だったそうですが、現在はトルコ人が住んでいます。
ワインが特産品のようで、あっちこっちで売っていました。
ちょっと高かったけど・・・。
町並みはとてもきれいです。
ごはんです。
パンはデカイです。
二人で1個食べました。
スープはおいしくって、ジュースは石榴ジュース。
非常に珍しかったので飲んでみました。
結構甘いです。
サラダはちょっと酸味がキツく、パイは謎のパイ。
そしてメインはシシケバブ~!おいしかったです。
焼いてる時から良い匂いがプンプンしてて、食欲そそられまくり。
デザートは毎度のことながらスイカとメロンでした。
この店では鶏やら犬やらがそっこら辺を歩いていて、衛生上どうよ?と思いたかったけど、まあ暢気な所なんでしょうね。
鶏はどうしているの?ってきいたら「シメて今日のディナー」とか笑えるやら笑えない冗談を言ってくれました。
昼食後は、このシリンジェ村から一気に内陸へ向けてバスを走らせ、パムッカレへ向かいました。
ヒエラポリスの前にある墓地遺跡。
とにかくこれでもか!ってくらい墓地があります。
古墳タイプから石棺タイプなど、様々なものがごろごろとあります。
一体どれだけの人間の墓があるんだか・・・。
ガイドブックによると1,000を超えるほどあるらしく、古代共同墓地としてはトルコ最大規模だそうです。
しかし、これだけむき出しなら、墓地の中には何もないことでしょう。
ネクロポリスとヒエラポリスの間には大浴場があり、墓と街の間に風呂というのがよく分からない配置です。
ここは典型的なローマ建築で、壁の表面は大理石で覆われていたそうです。
側に寄っても、どこが風呂?と思えてならないくらいです。
ヒエラポリスのすぐ横にある石灰棚。
パムッカレは石灰質の温泉地で、この石灰棚は上壇より流れる温泉の中の石灰が、長い年月かけて結晶し、台地全体を覆ってできたものです。
自然の神秘です。
写真だけ見ると雪が積もっているように見えますが、決して雪じゃありません。
右写真のようにこの上を歩くことができますが、土足厳禁となっていて全員裸足です。
非常にイタイです。
石灰が固まっているので、温泉の中はぬるっとして滑り易いし、固まっている部分はごつごつして足の裏に刺さりそうです。
足つぼマッサージと思えばいいかもしれませんが、本当にイタイです。
ついでに靴を脱ぐところに温泉が流れている所があるのですが、現在温泉が枯れつつあるそうで、人口的に流しているだけにすぎません。
でも充分足湯を堪能できます。
写真右の部分の温泉は、そこから流れている温泉なのですが、すでに冷めているので冷たいです。
お湯じゃないです。
本日のお泊りはこのパムッカレです。
温泉です!ホテルはコロッセアというコテージタイプのホテルです。
そしてやっぱり5つ星。
ツアー出発前に添乗員さんから「水着持ってきてください」と言われて持っていったので、このホテルで温泉プールに入りました。
結構熱いです。
泳ぐとかなりシンドイです。
温泉で泳ぐもんじゃないとしみじみと思いました。
このホテルはコテージタイプだったため、ツアー客には不評のようでした。
私は別になんとも思わなかったけど。
部屋もキレイだったし。
夕食は例によってホテルでトルコ料理バイキング。
左は食べたものの一部です。
シチューが結構おいしかったかな?
このあたりまでくると、いい加減メニューにも飽きてきていました。
結局食べるのはいつも同じようなものだったし・・・
ポテト・なす・肉料理・トマト・ピラウ・・・あたりがかなりの定番です。